AI時代にインフルエンサーは生き残れるのか 問われる“人間力”とは

ビジネスだけでなく、日常生活でも生成AIを利用するケースが増えている。必要な商品を探す時、食事するお店を探す時、旅行で立ち寄り先を探す時など、自分が求める条件を入力して「答え」をもらうケースも多い。そうしたAIは、SNSなどで大きな影響力を持つ「インフルエンサー」に代わる存在になるのではないか。「インフルエンサーマーケティング」のマッチングサービスである『toridori marketing(トリドリマーケティング)』を提供する株式会社トリドリ(東証グロース・9337。以下toridori)の中山貴之・代表取締役社長CEOに、質問をぶつけた。(取材・文/池田道大)

AIは「インフルエンサーの最大のパートナー」になる

「『個の時代』の、担い手に。」というミッションを掲げ、「インフルエンサーマーケティング」(インフルエンサーを活用した商品やサービスのPR)を主軸にするtoridori。SNSなどで多数のフォロワーを持つ「インフルエンサー」に、商品やサービスのPRを依頼したい企業をマッチングする事業を手掛けて成長を続けている。

創業者で代表取締役社長CEOの中山貴之氏(36)はアパレル店員、カリスマブロガー、人気YouTuberという異色の経歴を持つ。保有する株式の時価総額が39億円に達し、マネーポスWEBが報じた「平成生まれの保有株億万長者」ランキングにも登場した(関連記事参照)。

SNSの普及で個人の発信力が増し、モノやサービスを売る企業側もインフルエンサーの存在を無視できなくなって久しいが、今後さらに注目されるのがAI(人工知能)の動向だ。性能が飛躍的に向上した対話型AI(ChatGPTやGemini、Claudeなど)に様々なことを尋ねて「答え」をもらう人も増加しており、AIは急激に人々の意思決定に関与し始めている。

AI時代にインフルエンサーマーケティングはどうなるのか。AIはインフルエンサーに取って代わる存在になってしまうのではないか──。しかし、インフルエンサーとしての実績も豊富な中山氏は「インフルエンサーがAIに代替されるとは思いません」と語る。

「膨大なマッチングやデータの分析を得意とするAIは、インフルエンサーが情報発信のコンテンツを作る際の最大のパートナーになるはずです。AIは人の仕事を奪う敵ではなく、僕たちの可能性を何倍にも広げる加速装置だと考えています」(中山氏・以下同)

toridoriのグループ会社である株式会社Voosterが、2026年2月よりAIを活用した新サービス『Vooster(ブースター)』の提供を始めた。商材やブランド情報、希望するPRなどの項目を入力するだけで、AIが最適なインフルエンサーを自動的に選定し、オファーや連絡までの運用を行うサービスである。

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